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「傍若無人剣」

南條範夫 著
春陽文庫・河出文庫

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 前田利家の甥、剣は戸田越後守に学んで無双の腕前、その上和歌をよくし古典にも通じた長身白ルの美丈夫 ――― といえば一点非の打ち処がないはずだが、この前田慶二郎はそうではない。第一に、恐しく短気で我儘で傍若無人、第二に、ひどく女好きで酒好きで賭博も嫌いではない、第三に怠け者で仕事嫌いで……。秀吉没後の武将確執の時代を、不精奔放に生きた一代の奇傑を描く痛快時代ロマン。

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作成:2002/08/04

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