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「叛旗兵」

山田風太郎 著
廣済堂文庫・角川文庫

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 歴史に残る大作戦も空しく、上杉勢を率いた直江山城守が関ヶ原の戦いに敗れて十年。大御所家康の近くにより難題が持ち込まれた。家康の懐刀、本多佐渡守の次男長五郎を、山城守の養女伽羅の婿に、というのである。
 本多の狙いは直江家乗っとり、上杉家の監視にあるのであろうか。山城守秘蔵の四人の家臣、豪傑で鳴る直江四天王は猛反発を示した。長五郎なる人物は正体不明。諜者使いび名人、本多が仕立てた隠密の噂さえあるのだ。
 しかし相手は諸大名の生殺与奪の権を握る本多佐渡。智将山城守は、苦慮の末、上杉、直江両家の安泰を図るための一計を案じた。四天王の力をフルに活用した、その一大奇策とは何か?
 豪放大胆な構想で描く傑作長編。

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作成:2002/08/04

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